【注文住宅】こだわりたい・注意したほうがいいポイント4選

2022.06.13

注文住宅の一番大きな魅力は、世界に一つだけの自分の好きな空間・住みやすい空間をつくれるところでしょうか。
テレビでもこだわりの注文住宅を紹介する番組が多くありますし、YouTubeでも不動産系のチャンネルが人気です。

令和3年に公表された「令和2年度 住宅市場動向調査報告書」(国土交通省、2021年)によると、住み替え・建て替えを検討した人のうち約70%が、注文住宅を検討している様子。
次点で検討されているのは分譲戸建住宅ですが、その値は約24%と注文住宅の半分以下の数字です。現状決して芳しくはない景気ですが、やはり注文住宅は依然として多くの人を惹きつけてやみません。

しかし、その美しい空間にあこがれて注文した住宅でも、後になってから「こんなはずでは……」と後悔してしまうことが多くあります。
想像しているうちは盲点だったところが、現実になると思わぬかたちであらわれてしまう。
イメージ通りだけど、実際には不便で仕方ない!
そのような事態を避けるために、この記事では生活のしやすさを左右する要素に絞って、注文住宅をオーダーする際にこだわったほうがいいポイントと、その注意点について紹介したいと思います。
ぜひ、あなたの家の参考にしてみてください。

■家事動線・生活動線

洗濯・掃除・料理といった毎日の家事をこなすなかで、頻繁に行き来する経路を家事動線といい、リビング・キッチン・トイレを行き来する経路を生活同線といいます。
この動線が長くなったり、複雑になったりすると、時間と労力を取られてストレスになりやすいです。
たとえば洗濯機が1階にあり、洗濯物を干すベランダが2階にあると、階段を上る手間が必要になります。設備上、よくある間取りではありますが、重たい洗濯物を運ぶのが面倒に思っている方は多いでしょう。

そのため、できるだけシンプルに、負担を減らす動線を考えたほうがいいとされています。

なお、家事効率・生活動線を重視した間取りは「回遊動線」がいいとされています。
行き止まりがなく、ぐるりとすべての部屋を一筆書きで移動できる間取りです。基本、1つの部屋に2つの出入り口があることになります。掃除がしやすく、各部屋へのショートカットができます。

【注意点】
効率性を第一にした動線を考えた末に、失敗してしまうこともあります。
たとえば回遊動線は個人のプライバシーを確保しづらく、ドアがない場合は音が家全体に響いてしまうことも。
通路が増えるので、部屋全体が狭く感じてしまうこともあり、導入を考える際はメリットとデメリットを両方把握することをオススメします。
動線の効率性を考慮する上では、家族全員が毎日朝晩、平日だけでなく休日もどのように動いているのか、一度洗いなおしてみるのがいいでしょう。今の生活で不便に思っていることを、動線を変えることで解決ができるかどうか、じっくり考えてみてください。

■収納

収納スペースが多いと、それだけ安心感がありますよね。
当たり前の事項といってもいいほどなので、収納にこだわったほうがいい、という説明はもはや不要なようにも思います。
注文住宅をオーダーする際、収納にこだわりを持つ方は多い傾向にあります。
ウォークインクローゼットは依然人気が高く、現在は見せる収納として扉をつけない設計にする方も。

適度な収納は十人十色のため、一概にこれがいい、という答えが存在しません。
そのため、注文住宅のなかでは非常に頭を悩ませやすいものです。
ただし、予想しているよりも多めのスペースを確保したほうが、おおむね良い結果になることが多いようです。

どれくらいのものを収納する予定なのか荷物量を把握し、これからどれくらい増えるのかを予測を立てて、ハウスメーカーに相談してみるのがいいでしょう。

【注意点】
家族が増えたとき、子どもが大きくなったとき。部屋をきれいに見せるため、動線を考えて……と多くのスペースを確保しようとします。
しかし、せっかく収納力が高いクローゼットでも奥行があるせいで奥の物が取り出しにくくなってしまう、中は広いのに入口が狭くて大きなものを入れられないなど、取り出しに苦労してしまうことがあるようです。

荷物の寸法などもしっかり確認してから、収納を決めましょう。

■コンセント

現在はスマートフォンがないと、生活がままならない方が多いのではないでしょうか。注文住宅ではありませんが、座席ごとにコンセントを設ける飲食店も増えているため、コンセントの量や位置は生活の快適さにもつながっているといっても過言ではありません。
たとえば、キッチンには冷蔵庫と炊飯器などの調理器具がありますが、今はホットクッカーやケトルなどの便利な家電も増えており、必然的にコンセントを使って利用する場面が増えています。

しかし、やみくもに増やすのがいいかといえばそうではなく、アンペアの制限もあるため、厳選して配置する必要があります。
ライフスタイルに合わせて配置を検討するのがいいでしょう。
設置数の目安は、居室であれば4畳半~6畳で3個、6畳~8畳で4個、8畳~10畳で5個です。

【注意点】
コンセントでありがちな失敗は数が少ないこと、使いづらい場所にあることです。
コンセントが少ないときは延長コードを使うなどの対処法がありますが、遠い場所から引っ張ってくるとコードが部屋を横切ることになり、見た目が悪くなるほか、転倒のリスクもあります。
可能な限り、家電をどこに配置するのか、家具を仮に置いたとして自身がどのように過ごすのかなどを考慮しましょう。

■断熱

日当たりや寒さ対策のために、リビングを南向きにする、というのはよくある話ですね。
人間の体は36℃以下になると免疫が低下するため、疲れやすくなったり、感染症にかかりやすくなったりする状態になるといわれています。そのため、室内を適温に保つのは健康問題につながるといえるでしょう。

家の断熱性・気密性が高いほど、室内が過ごしやすくなり、光熱費の節約になります。
エアコンの温度がすぐに生き渡り、稼働率が下がるのです。
しかし、注文住宅では断熱性が軽視されがちで、コスト削減のために切り捨てられてしまう傾向にあります。
施工費は高いですが、断熱部分は簡単に変更が効かないため、建築時に導入することをオススメします。

【注意点】
断熱性・気密性が高いと、室内の空気が滞留します。
匂いや熱気がこもり、適切な換気が必要となりますので、設計士さんと相談しましょう。

■吹き抜け

天井の高さから開放感や日当たりの良さを体感できる吹き抜けは、現在も人気があります。
1階と2階が空間としてつながっているため、わざわざ移動しなくてもコミュニケーションを取れる点や狭さを感じにくい点も魅力です。
土地が限られている住宅密集地だと、とくに狭さを感じやすく採光が難しいので、吹き抜けは向いています。
そのため古い町屋のリノベーションでは、吹き抜けを採用する方が多い傾向にあります。

【注意点】
吹き抜けで後悔してしまう点として、冷房・暖房が効きにくいことが上げられます。
夏場は2階が暑く、冬場は1階が寒いでしょう。
また、吹き抜けの天井に照明がついていたり高い位置に窓があったりすると、掃除や交換が難しいです。はしごや脚立を用意しようにも高さが2階以上になるため大きく、購入も保管も大変でしょう。
2階の床の面積が狭くなるので、家族が増えたときに頭を抱えることもあるかもしれません。

■外観

注文住宅だと外観のデザインにこだわる方も多いでしょう。
最近はモダンですっきりとした、軒先のない箱のような外観のお家などもあり、自由に決められる範囲が広まりました。ハウスメーカーのカタログやサイトにはさまざまな写真が掲載されており、憧れを持つのも無理はありません。
昔よりもとことんこだわれる部分が増えたため、希望も通しやすく、外観を決めるのも楽しくなりました。

【注意点】
モダンな外観のお家は、屋根部分を屋上のように平らな陸屋根にすることがあります。
この陸屋根は普通の屋根のような傾斜がないため水はけが悪く、コンクリートや防水層が劣化すると雨漏りを起こしやすいです。
洗濯物を干す場所として使ったり、日当たりがよかったりすると、傷みやすいため数年おきのメンテナンスが必要になるでしょう。
今までマンションなどに住んでいると、そのような保全工事と無縁のため、盲点になりやすいでしょう。建てる際は、そのようなメンテナンスの手間についても調べてみることが大切です。

■まとめ
注文住宅でこだわりたいポイントは人それぞれですが、今回は日々の生活がしやすくなる要素に限定して紹介してみました。

LEO(レオ)株式会社は、津市を中心に三重県、愛知県、岐阜県にて注文住宅を承っております。
理想の暮らしを実現できる家づくりを第一にしておりますので、お客様のご要望をそのままお伝えください。
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